2014年07月01日
【考察】テントはどのように劣化(破損)していくか
フレーム(グラスファイバー製)
フレームは「裂ける」、「折れる」、「歪み」、「ショックコードの劣化や裂断」といった
症状が出てきます。
①「裂ける」、「折れる」、「歪み」
【状況】
「裂ける」竹のように縦方向に裂けていきます。
「折れる」バキっと一部分だけ折れてしまいました。
「ゆがみ」繋げた際に湾曲して真っ直ぐになりません。
組み立て後の形状がいびつになり、幕体がたるみます。
【原因】誤った設営方法や強風などで過度のテンションがかかったため
【対策】
・説明書記載の方法で組み立てる
・風の強さや向きを予め考慮して設営するなどして、過度なテンションを極力かけない
・フレームが折れたり裂け目ができたら早めに修理に出すか交換する。
(可能であれば予備のフレームを用意しておくといいでしょう)
・次回購入時にはジュラルミン製フレームを採用したテントを選択する

(写真左:亀裂が生じるとあっという間に拡大します 右:僅かですが短くなりました…
)
②「ショックコードの劣化や裂断」
【状況】写真のように内部のゴムが千切れるように細くなり、最後は切れてしまいました。
【原因】経年劣化
【対策】テンションが均一にかかるよう、撤収時はフレームの中心から折りたたんでいく
ショックコードは消耗品。定期的に交換する。
(写真:紙一重でつながってる危ない状態でした
)
生地(インナーシート/フライシート/メッシュ)
生地は「汚損」、「歪み/シワ/延び/クセ」、「裂断/穴開き」、「撥水性能低下」といった症状が出てきます。
①汚損
【原因1】経年汚損
外で使う物ですから、使う度に少しづつ汚れていきます。
樹液や鳥糞が落ちてくる、虫の死骸がひっついてる、インナーに入った虫が転がってる…
【原因2】ミス
飲み物や燃料をうっかりこぼしたりペットが粗相をしてしまうなどやむをえない
ミスが起きた場合、それまでどれほど綺麗に使用していても一発でシミになります。
【対策】
可能なものは除去していますが、そろそろ洗濯&ワックス再塗布の時期かもしれません…
②歪み/シワ/のび/クセ
【原因1】誤った設営方法や強風などで無理なテンションがかかる
【対策 】フレーム同様の対策を守って過度なテンションをかけないこと。
【原因2】紫外線や雨水により生地が経年劣化
【対策 】使用開始時に撥水スプレーをかけて生地の表面をコーティングする
③裂断/穴開き
主に不注意や人為的ミスが原因です。
事例1)フライシートに裂断
【原因】
2009年8月の道東旅行の際、砂湯キャンプ場にて子供が暗い中を歩いてロープで
引っ掛けたのが原因です。
【対策】
・不注意による引っかけを少しでも避ける努力をする
(発光色のロープを使用したり、ペグに発光塗料を塗る)
・他人が不用意に自サイトへ近づけないような位置取り
(通路になるような場所には極力設営しない)
・リペアシートを使用して裂断を塞ぐ

(写真:角のペグに足を引っかけて生地が引っ張られたと考えられます)
事例2)フライシートの穴
【原因】
2012年9月の道南旅行の際、焚き火の火の粉が突風に煽られてテントに付着した
のが原因です。
【対策】
・焚き火はテントから離して遊ぶ。
・風向きに注意し、テントが風下になった場合は焚き火台をずらす
・リペアシートを使用して裂断を塞ぐ

(写真:前室と居室のコネクト部分。正面右側)
事例3)インナーメッシュに穴
【原因】不明。引っかけたのか?いつの間にか開いてました。
【対策】補修用のメッシュシートを使用して穴を塞ぐ

(写真:寝室のメッシュ部分。蚊も入り放題です
)
④撥水性能低下
【症状】3シーズン目位から濡れると雨水がジットリ染み込んでくるようになった
【原因】汚損や度重なる雨、紫外線を浴びることによる経年劣化
【対策】撥水スプレー塗布(ただし効果は限定的)

(写真左:撥水スプレー前 右:撥水スプレー塗布後。少しは回復しました)
ネットで調べてると↓なんて商品があったので次回試してみようと思っています。
その他
・ベルクロテープの固着部分が剥離してきている
ベルクロテーブでフライシートとインナーシートを結びつけることで、
風の力を各部位で分散して受ける仕組みになっています。
【原因】強風による過度な負荷?
【対策】検討中(縫い直すか、接着するか…?)

(写真:接合面が剥がれてしまっています)
感想
最初のうちは症例と影響のイメージが湧きづらいですが、何事も経験と思って早め早めの対処をすることが結果的に長持ちの秘訣のようです。
アイテムは傷や汚れも勲章のうち、使い込む程に愛着が湧いてきますしね
「形あるものいつか崩れる」の通り永続して使い続けることはできないにせよ、適宜メンテナンスを行うことで少しでも長く使っていけましたら幸いです。
フレームは「裂ける」、「折れる」、「歪み」、「ショックコードの劣化や裂断」といった
症状が出てきます。
①「裂ける」、「折れる」、「歪み」
【状況】
「裂ける」竹のように縦方向に裂けていきます。
「折れる」バキっと一部分だけ折れてしまいました。
「ゆがみ」繋げた際に湾曲して真っ直ぐになりません。
組み立て後の形状がいびつになり、幕体がたるみます。
【原因】誤った設営方法や強風などで過度のテンションがかかったため
【対策】
・説明書記載の方法で組み立てる
・風の強さや向きを予め考慮して設営するなどして、過度なテンションを極力かけない
・フレームが折れたり裂け目ができたら早めに修理に出すか交換する。
(可能であれば予備のフレームを用意しておくといいでしょう)
・次回購入時にはジュラルミン製フレームを採用したテントを選択する
(写真左:亀裂が生じるとあっという間に拡大します 右:僅かですが短くなりました…

②「ショックコードの劣化や裂断」
【状況】写真のように内部のゴムが千切れるように細くなり、最後は切れてしまいました。
【原因】経年劣化
【対策】テンションが均一にかかるよう、撤収時はフレームの中心から折りたたんでいく
ショックコードは消耗品。定期的に交換する。
(写真:紙一重でつながってる危ない状態でした

生地(インナーシート/フライシート/メッシュ)
生地は「汚損」、「歪み/シワ/延び/クセ」、「裂断/穴開き」、「撥水性能低下」といった症状が出てきます。
①汚損
【原因1】経年汚損
外で使う物ですから、使う度に少しづつ汚れていきます。
樹液や鳥糞が落ちてくる、虫の死骸がひっついてる、インナーに入った虫が転がってる…
【原因2】ミス
飲み物や燃料をうっかりこぼしたりペットが粗相をしてしまうなどやむをえない
ミスが起きた場合、それまでどれほど綺麗に使用していても一発でシミになります。
【対策】
可能なものは除去していますが、そろそろ洗濯&ワックス再塗布の時期かもしれません…
②歪み/シワ/のび/クセ
【原因1】誤った設営方法や強風などで無理なテンションがかかる
【対策 】フレーム同様の対策を守って過度なテンションをかけないこと。
【原因2】紫外線や雨水により生地が経年劣化
【対策 】使用開始時に撥水スプレーをかけて生地の表面をコーティングする
③裂断/穴開き
主に不注意や人為的ミスが原因です。
事例1)フライシートに裂断
【原因】
2009年8月の道東旅行の際、砂湯キャンプ場にて子供が暗い中を歩いてロープで
引っ掛けたのが原因です。
【対策】
・不注意による引っかけを少しでも避ける努力をする
(発光色のロープを使用したり、ペグに発光塗料を塗る)
・他人が不用意に自サイトへ近づけないような位置取り
(通路になるような場所には極力設営しない)
・リペアシートを使用して裂断を塞ぐ
(写真:角のペグに足を引っかけて生地が引っ張られたと考えられます)
事例2)フライシートの穴
【原因】
2012年9月の道南旅行の際、焚き火の火の粉が突風に煽られてテントに付着した
のが原因です。
【対策】
・焚き火はテントから離して遊ぶ。
・風向きに注意し、テントが風下になった場合は焚き火台をずらす
・リペアシートを使用して裂断を塞ぐ
(写真:前室と居室のコネクト部分。正面右側)
事例3)インナーメッシュに穴
【原因】不明。引っかけたのか?いつの間にか開いてました。
【対策】補修用のメッシュシートを使用して穴を塞ぐ
(写真:寝室のメッシュ部分。蚊も入り放題です

④撥水性能低下
【症状】3シーズン目位から濡れると雨水がジットリ染み込んでくるようになった
【原因】汚損や度重なる雨、紫外線を浴びることによる経年劣化
【対策】撥水スプレー塗布(ただし効果は限定的)
(写真左:撥水スプレー前 右:撥水スプレー塗布後。少しは回復しました)
ネットで調べてると↓なんて商品があったので次回試してみようと思っています。
その他
・ベルクロテープの固着部分が剥離してきている
ベルクロテーブでフライシートとインナーシートを結びつけることで、
風の力を各部位で分散して受ける仕組みになっています。
【原因】強風による過度な負荷?
【対策】検討中(縫い直すか、接着するか…?)
(写真:接合面が剥がれてしまっています)
感想
最初のうちは症例と影響のイメージが湧きづらいですが、何事も経験と思って早め早めの対処をすることが結果的に長持ちの秘訣のようです。
アイテムは傷や汚れも勲章のうち、使い込む程に愛着が湧いてきますしね

「形あるものいつか崩れる」の通り永続して使い続けることはできないにせよ、適宜メンテナンスを行うことで少しでも長く使っていけましたら幸いです。
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