虫の寄りにくいランタン ST-233 (SOTO)

kyan

2011年11月18日 21:11

本日紹介するアイテムは、
「虫の寄りにくいランタン ST-233 (SOTO) 」
です。
2009年にガス器具ネットより、予備マントル+パワーガス(ST-760)3本付で6980円にて購入。のべ13泊使用。

○導入のきっかけ
キャンプ開始時に購入した蛍光灯ランタン(レビュー)に限界を感じたことと、ガスやガソリンの「ゴーッ」という独特の燃焼音に、キャンプらしさを演出するアイテムの一つとしての憧れがあったことでした。

燃料はコスト・汎用性・保管の観点からガス、それもCB缶と決めていまして、その中で最も明るそうな本機種を導入しました。

○よいところ
・一般のカセットガス(CB缶)が使える
 汎用性が高いため、多くのメリットがあります。
 ・ランニングコストに優れている(1缶で100円程度です)
 ・入手が容易(コンビニでも調達可能です)
 ・他製品への転用が可能
  ※お約束:メーカーでは自社ボンベの利用を推奨しています。

(写真:純正パワーガスST-760 プロパンが混入されています)

・蚊取りリフレクタ付属
 リフレクタには、集光と他のキャンパーに不要な灯りを漏らさずに済む目的があります。
 リフレクタ別売のランタンも多いので、最初から付属してるのは便利です。
 また、蚊取りマットを装着できるクリップのような機構がついているのは◎。
 仕組みは単純ですが、効果が実感できるほど虫が減りました。

( 写真:ホヤの中にリフレクタを収納した状態)
・装着レーン付き
 ガス缶をセットしやすくなっています。
 レーン無しの以前の機種では、うまく挿入できずにガスだけ出てタマネギ臭くなる…
 なんてこともありましたが、本機種では格段に減りました。

・パワーブースター装備
 ガスの性質上、最後まで使い切ることは難しいのですが、金属板があることで熱が伝わ
 りやすくなり、気化が促進されガスを使い切りやすくなります。

(写真:銅色の金属板がパワーブースターです)

・SOTOのサポート体制
 別件で「取っ手」を単品注文したところ500円位で入手できました。
 どうも部品単位で購入できそうなので、品物とは長く付き合えそうです。

○気になるところ
・期待してたほど明るくなかった

(左:点灯時にフラッシュ撮影 右:EX-777XPとフラッシュなしで比較)

 サイト全体を明るく照らすほどではなく、とはいえガス利用のためテント内での使用は
 難しく…中途半端な印象です。
 カタログ上は660ルクス(230W相当)ですが、メイン利用には少し暗いかな。
 口コミでは満足してる方が多いので、kyanの期待値が大きすぎたかもしれません。
 とはいえ流行のLEDランタンと比べて照射範囲は格段に広いです。
 明るさを求めるならパワーガス必須ですが、コストとトレードオフなのが悩ましいです。

 ⇒明るさ比較は別記事にてお送りします。

・嵩張る
 CB缶が隠れる点は評価できるのですが…
 まるごと飲み込んでしまう構造上、思ったより嵩張ります。
 大きい車で出かけるグルキャン、ファミキャンなら気になる程ではありませんが、
 荷物量を少なく抑えたいソロ用としては微妙なところです。

・ホヤを収納したままきっちり収納できない
 蓋がホヤにひっかかってしまい、最後まで収まりません。
 メーカー的にはホヤを外して保管することを想定しているかもしれませんが、
 すると今度は割れやすいホヤの保管場所を考えねばならず、やはり面倒です。

(写真:ほんの僅かな差なのですが…残念)
・リフレクタの取り付け/取り外しが面倒
 構造上、ホヤにリフレクタをつけたまま収納できず、都度作業が必要で面倒です。

(写真:蚊取りマットを挟む部分が邪魔です…)

・リフレクタの端が鋭利なまま
 加工されていないか不十分です。
 取り付け/取り外しの際にホヤや手を傷つける可能性があります。

(写真:手を犠牲にして収納w)

・マントルが崩れやすい
 毎年最低1回は交換しています。
 友人氏のガスランタン(D-X3000)と比較して、経験上崩れやすい印象です。

(左:空焼き前 右:空焼き後)

○どちらともいえないところ
・付属のハーフスクリーンカラーホヤ

(左:虫の寄りにくい面 右:通常のガラス面)

 ホヤには通常のガラス面とオレンジ色の塗装がされた虫の寄りにくい面があり、
 説明書きによると後者は、「オレンジ色が虫に感知されにくい波長を生み出す」そうです。
 ただ、虫対策は他にもしてるため効果は実感できてません(^^;

 一方で実感しているのは、虫の寄りにくいホヤにすると確実に暗くなること。
 「波長が違うので暗く感じる事はあるかもしれないが、光量自体は一緒」
 みたいな説明書きがあった気がしますが、kyanの明るさの基準[*]では
 明らかに暗いです。
 [*]「暗い場所で焼肉が見えるか」

 最近は明るさ重視で通常のガラス面しか使っていません。

○感想

はじめて手にした燃焼系ランタンです。
蛍光灯ランタンとはケタ違いの明るさ、独特の燃焼音は想像通りで満足しています。

もっとも、最近はスタイルの変化に伴い留守番が多くなりました。
ソロキャンの際はLEDランタン(EX-777XP レビュー)で事足りてしまい、グルキャンの際には友人氏のより明るいガスランタン(D-X3000)をメイン利用しているためです。

LEDランタンはここのところ著しい進化を遂げていますが、照射面積はまだまだですので、ガスでもガソリンでも1個は持っていた方が良いでしょう。

その中でも本機種は虫も寄せ付けにくいことですし、燃料も経済的なカセットガス使用なので、ファミキャンやグルキャンのファーストランタンとしてはオススメです。

【結論】ファミキャンやるようになったら再びメイン利用するかも?


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