玉石混淆!失敗しない充電池選び

kyan

2015年12月20日 18:12

みなさんこんにちは!
天気がよくて絶好の冬キャン日和ですが、週末はいかがお過ごしでしたか?

今日は久しぶりに腰を据えてブログ記事執筆を…と思いきや用事が入ったので予定変更。温めていた電池ネタをお送りします(笑)

(写真:今回主役?の中華充電池)
中華電池を買ったお話
まずは失敗事例を挙げます。
2009年、とある中華サイトにて容量2300mAhのノーブランドのニッケル水素充電池を12本購入。
4本で送料込約300円(!)と破格の安さにつられたんです

(写真:HRの刻印から、出元はなんとなく推測できるんですけどね…安心してたんですが甘かった)


何かがおかしい…?
「これで3泊でも照明は大丈夫だ!」と喜んだのも束の間。異変はすぐ現れました…

すぐ充電終わる。ランタンに使うとすぐに暗くなる。物によっては充電器からエラーで弾かれる。

(写真:2015年測定。定格2300mAhに対して現在は10%以下。購入時は定格比3割程度でした)

計測すると電圧が低い

(写真:2015年測定。充電完了後2週間経過した状態。終止電圧を下回っています)


いろいろ試してみた…が!
当初は休眠状態(不活性化)を疑い充放電を繰り返したものの、それでも表記容量の3割にも満たない状態。EX-777XPでは点灯後60分以内でハッキリとわかる程度に暗くなっていました(下記表)。



EX-777XPでの測定結果
電池は6本使用しスペーサーを使用。2009年実施。
実用=ここまでなら実用レベルで使える時間
終了=個々のLEDがはっきり見える程度には落ちていたと気づいた時点

1回目: 55分 実用25分、終了55分
2回目: 44分 実用**分、終了44分
3回目:107分 実用54分、終了107分
4回目: 73分 実用60分、終了73分
5回目: 63分 実用39分、終了63分
エネ参考:終了300分
**=計測忘れ
結局、エネループの1/3~1/5しかもたず、実用にはなりませんでした。
検証に余計な時間をとられた分、大赤字です
値段相応の品質は覚悟してましたが、ここまで使えないとは想定外でした。

その上、放置しておいたら液漏れ発生。過放電で電極が崩壊したかな?

(写真:ニッケル水素充電池の液漏れってはじめてみました)


ちなみに、BTY製の電池は今では3000mAhとなって売られています。
しかしレビューを見ると相変わらずのようで…(苦笑)



信頼できる充電池とは?
中華電池のような失敗を繰り返さないため、信頼できるものを選びたいものです。
失敗しないためにはどうやって選べばよいでしょう?

定評あるメーカーの製品を選ぶ
耳慣れないメーカーの品や、容量や充放電回数、1年後(5年後)エネルギー残存率とそれらの根拠になるデータや規格の記載のないものは手出しをしない方が無難です。
できれば放電特性や劣化の推移など試験結果をまとめたデータシートが公表されている物がよいです(なかなかないですが)。

(写真:容量、1年後エネルギー残存率、JIS 8708に基づく繰り返し使用回数が明示されています)

口コミ等で実績ある品を選ぶ
電池の性能や状態を見える化するには高価な機器と専門の知識が必要のため、一般人は外部からは状態を伺い知ることはできません。それだけに実績ある品を手堅く選びたいところです。

kyanは価格.comやAmazonの口コミ、某巨大掲示板のスレッド、あとは「気の迷い」など個人で測定されてる方のページを参考にしています。

価格より品質
たとえ安くとも、今回のように使えなければ無駄金です。私のように、見た目の安さに釣られてはいけません

今回の件はよい授業料でした。
(と、同時に電池の奥深さに気づいてしまった瞬間でもありますが…)

キャンプで得体のしれない物を使うのはリスクが大きいので、現在はエネループに一本化しました。
なぜエネループを使うか、理由は次回あらためて書きます。



関連記事