マングローブ炭(インドネシア産)

kyan

2012年01月27日 18:12

本日は、ノーブランド品のマングローブ炭をレビューします。
2009年12月~2010年1月にかけて某通販の在庫処分品を60kg程購入。
これまで数十回、全量使いました(2014.11現在)

特徴
・形状はバラです
 大きさもバラバラですが、画像左のような割合大きい炭は少数で、大半がクズ炭です。
 一般的なマングローブ炭と比較して手に取った感触が軽く、消し炭のようでした。

(左:そこそこの大きさ 右:クズ炭。七輪にはよいですがBBQコンロでは小さすぎます)

・ビニル袋に包まれて箱詰めされている

(左:ビニル袋の外にも粉炭が… 右:お決まりの注意事項)

よいところ
・着火が早い
 5分程度で底部着火、10分で半分程度着火、15分程で熾きました。
 消し炭より早く着火するので、着火しにくい白炭の着火用として便利です。
 ただし薪のように強い炎があがるので、取り扱いには注意を要します(後述)。

(写真:着火前と熾きた後。激減してました)

気になるところ
・火持ちが悪い
 大きさにもよりますが、熾きてから0.5~1.5時間位です。
 ただし、着火時から炎を出し続けるため、熾きた時には元の質量から激減していました。
 1回あたりの使用量は通常のしっかりしたマングローブ炭と比較して多めです。

(写真:着火前と熾きた後。この間、30分ほどで跡形もなく…)

・着火時に悪臭が立ち込める
 目にしみる酸っぱい臭いが強烈で、屋内での利用は適しません。
 「マングローブ炭が~」という以前に、そもそも炭化しきっていないと推測しています。

・着火時に火花を散らす
 盛大な炎を上げる他、爆ぜるためかなり危険です。
 屋内はもとより、タープやテント近くでの使用は避けるのが無難でしょう。
 kyanはいつもテントから距離を置き、アスファルトやレンガの上で火熾ししています。
(左:画像右側に火の粉が見えます…いつもはもっと盛大 右:4分ほどで熾きました)

・梱包袋が破れている
 取り出すと、どの箱でも炭粉がボロボロとこぼれ落ちてきます
 製品管理が不十分と言わざるを得ません。

どちらともいえないところ
・再利用不可
 元々小さい破片がさらにポロポロと崩れてしまうため、消し炭としての利用は難しいです。
 ただ、黒炭なのでこれは仕方ないですね。

感想
「マングローブ炭=粗悪品」というマングローブ炭の一般評価を地で行く一品(逸品?)。

本来なら「外れを引いた!」とウンザリするところですが、「こういうのを体験してみたかった!」と、むしろワクワクしました。こういうのを「燃え」ならぬ「萌え」というのでしょうか(爆)

以前の記事「マングローブ炭について」で書いたとおり、用途を選べば活用できます。
着火剤や鍋、ヤカンの加熱・保温といった、短時間で高火力を要し、かつ食材が直接炎に当たらない用途に使用しています。炭を多く消費するバケツコンロで気兼ねなく使えています(笑)

ただ、この炭を敢えて積極的に選ぶ理由はないように思います。
ノーブランド品は品質が安定しないので、利用の際は一応の品質管理が期待できるメーカー品なりPB商品をオススメします。

総評:木炭としてはイマイチの品質。用途を考えて使用したい

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