道南キャンプ③(9/23)

kyan

2010年01月28日 12:22

本日はキャンプ場を出て、道南を一周して帰宅するまでの記録です。
(1日目はコチラ
(2日目はコチラ

9月23日(水)
熊石→江差→松前→白神岬→知内温泉→函館・大沼経由→千歳→札幌


午前6時45分起床、寒くて目覚めました(前室の温度計は11℃)。
まだ寝てたかったのですが、今日は撤収日のためのんびりもしていられません。
まずは体が冷えているので朝風呂へ。

ここまで日記を読まれた方なら、「温泉好きのkyanが、熊石まで来てなぜ熊の湯へ行かないんだ?」という疑問を持たれたことと思います(?) 当然忘れたワケがありません(笑)

熊の湯 (八雲町HPはコチラ)
キャンプ場から4kmほどの場所にある「熊の湯」は、キャンプ場横にある宿泊施設「ひらたない荘」(宿HP)の温泉の汲み上げ場所であり、八雲町の管理の下、有志が入浴できるよう整備してくれたものです。昨年に続き、はや5~6回目の訪問となります。

(写真左:ここから徒歩で坂道をのぼります 写真右:崖下に脱衣所&浴槽があります)

 行ってみると早朝にもかかわらず先客がいました。早く暖まりたい気持ちを抑えて、まずは朝食づくり。温泉の入口前に湧き出ている湯壷を利用します。燻製づくりに使った三段網に上段から生卵、レトルトカレー、レトルトご飯&ジャガイモを入れ、温泉手前の湯壷に投下。既に何か沈んでいる…先客の朝食でした。湯壷に入れてしまえば、あとは放っておけば暖かい飯にありつけるという寸法です。

(写真左:湯壷 写真右:今回はやや温めでした)

 さて、先客と挨拶を交わして入浴。元々お湯が熱めなのと、体が冷えていることもあってかなり熱い。入口でじっとして体を慣らし、徐々に奥へ進入していきました。秋晴れの光が木々から漏れ、隣からは川の豪快な流れと共に澄んだ空気が昇ってきます。こんな清々しい場所で源泉に浸かれるのは最高です。

(写真左:脱衣所。一応は男女別です 写真右:浴槽。見た目より人の手が加わっていそうです)

 先客のおじさんは、本州からキャンピングカーで道内をあちこち回っていて、はや1ヶ月近くになるそう。この週末には函館からフェリーで戻るということでした。kyanがおじさんと同じような歳になった時、そういった生活が送れるのだろうか。思わず感慨にふけってしまいました。そうこう話していると、そろそろいい時間(8時すぎ)になったため、あがることに。せっかく2泊3日の行程で来たのに、熊の湯ともこれでお別れかと思うと寂寥の感がありますが、「また来れるよう頑張ろう」と思い直しながら着替えてました。

 上がってみると楽しみなのは湯壷。kyanは湯あたり気味で立ちくらみを覚えたので、rodoさんに引揚げを依頼。どうも湯つぼの温度が思った程ではなく、ジャガイモが生煮えのようだった以外は大丈夫そう。カゴをつるしながら戻りました。

朝食
 今朝は昨日と打ってかわって豪華(?)な朝食。レトルトカレー&ご飯、温泉たまご、そして昨夜作ってそのまま寝てしまった燻製ズ。チーズ、うずらの卵(被ったw)、蒲鉾などなど…これらをごった煮で頂きました。

(写真左:手軽な割に豪華?な朝食 写真右:正に温泉卵!という出来具合でした)

 温泉たまごは温度が低かったことが幸いし、程よい半熟状態。昨年は「見事なゆで卵」になってしまい、今年もヌプンで「見事なゆで卵」だったので正真正銘の「自家製温泉卵」に感激w 麺つゆで頂きました。

 蒲鉾やうずらの卵はめんつゆの味にスモーク臭が溶け込んで、なかなかいい感じでしたが、もう少し煙を出した方がよかったかな。あと一歩というところです。…燻製の道も奥が深い。

(写真左:こんな感じでお手軽燻製です 写真右:意外にそれっぽい出来上がりw)

 チーズもある程度煙はついていたものの、今一歩。「完成直後に食べると煙いので若干寝かせると良い」などと言われますが、チーズに関しては出来たてのトロりとした状態で食べた方が良さそうでした。まぁ、そんなかんなで朝食を終え、撤収作業開始。今回はダイジェスト的に書いてみます。

撤収
9時7分
 rodoさんが身の回りの物を片付けている間に、七輪やバケツコンロなど炭関連の撤収を行い、続いてランタンの片付けやテント内の荷物を外に出す。

(写真:宴のあと。ビニル袋が多いと雑然とした印象を受けます…実際雑然としてますがw)

9時33分
 rodoさんには洗い物をお願いして、入れ替わりで寝室内の片付け。私物をまとめ、二人分の荷物を前室内へ移動した後は、起毛テントマットの片付けおよび掃き掃除。マットは例によってびしょぬれ(地面からの湿気をカットしてくれている)なので、一旦外に出して乾かします。天気が良くて幸いでした。


 で、乾かしている間に寝室の拭き掃除とちり取り掃き。一通り終わった頃に先ほどのマットが乾燥したので、埃を払ってぐるぐる巻き。並行して前室内の荷物を外に出したり、コンテナ内を整理、rodoさんが乾かしている食器を適宜コンテナ内に収納などをして、「あとはテントだけ」という状態になりました。

10時52分
 ここからテントの片付け。天気が良いのと時期的にシーズンオフですので、丁寧に撤収することに。フライシートとインナーは陽の当たる場所で乾かします。その後、メインフレームとペグを抜き取る。ここでソリステの1本がどうしても抜けなかったので、これをそのまま起点として裏返すことでインナーの底面も乾かします。待ち時間にはあらかた乾燥の終わったフライシートを畳んでいく。最後はインナーを畳み、全て収納袋へ。なお、これらの待ち時間の間に荷物をリヤカーへ収納していったのは言うまでもありません。

12時10分
 リヤカー×2往復+車への積み込みを終えた最終的な時間(=撤収完了)です。ざっと3時間程度かかりました。毎度のことですが、撤収時間の短縮が課題です。

(写真:テント張ってた後の芝生は微妙に色が変わってます…)

出発 熊石~江差~松前~函館~千歳~札幌 ドライブツアー


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さて、今回はスタンプラリーできないため、道の駅は基本的に素通り。とはいえ、写真撮影&休憩で「ルート229元和台」に立ち寄ったりしながら、一路江差へ。

(写真:ルート229元和台より熊石方面を望んで。旧道がクネクネしてます)
江差でそば
昨年のリベンジです。もっとも昨年もそれなりに美味しかったので、リベンジという程のことではないのですが(笑) 今回は予め目星をつけておいたのですが、見つけられず…結局、時間との兼ね合いもあり、国道沿いで適当に発見したそば屋へ入りました。前回の経験より、「にしんそば」は「鰊の甘露煮が入ってるだけ」という事が判っているため、普通に期待せず「ざる」。後の事も考えて大盛りにもしませんでした。ところが出てきた蕎麦を一口食べて後悔しましたねー。

(写真:普通の蕎麦屋さんのざる。麺もつゆも魂の籠った作品で、大盛にしとけばよかったです)

 旨い。そばのしっかりした味わい、適度な歯ごたえと良い茹で加減はまさに「本物」です。食堂で出てくる「なんちゃってそば」ではありません。空腹でもないのに、一気呵成に食べてしまいました。店は常に店員の知り合いっぽい人たちが入れ替わり立ち替わり来てはそばを食べています。こういう店は経験上ハズレないため、結果オーライです 張り紙には「江差産そばと幌加内そばを道内産小麦で八二で使用しています」と。「十割そばじゃなくてもこんなジューシーな蕎麦が作れるのか」と感心しました。

 当初の目的の店とは異なったものの、是非再訪したい店です。とはいえ、直感を信じて適当に入った店のため、実のところ店の名がわかりません(爆) 出し惜しみしているわけじゃなく、国道沿いとしか…

 さて、そばを食べた後、国道沿いをぶらぶらしてると前方に巨大な船が! 「開陽」の復元船のようである。詳しいことは各自ぐぐってもらうとして(^^;、幕末マニアでもあるkyanが素通りするわけにはいかない  早速見てみる…が、先を急ぐのと入館料(700円)かかるので、マニアの称号は江差沖に捨て去り、外から写真撮影(爆)

 さて、その後は淡々と国道228号線を南下…していたものの、江差を出た辺りからやたらに眠い。寝不足+腹一杯=睡魔襲撃という黄金パターン。途中まで頑張って運転しましたが、もう限界! 幸い、今日は飛行機の時間を気にしなくてもよいので、小砂子トンネル手前のパーキングで休息。rodoさんには「15分ほど仮眠をとるので海でも眺めてください」とだけ言って爆睡。停めた場所が直射日光バリバリな事に気付きましたが、再びエンジンかけるのも億劫だったので、サンシェードを窓に貼り付けただけ。お陰で車内は窓全開にもかかわらず暑かったです。それでも睡魔が勝り、爆睡すること20分ほど。この位寝ると頭がスッキリしました。気分を一新して再出発!

松前でマグロ御膳

(写真:本マグロ御膳)

松前にたどり着いたのは16時すぎでした。ここでは、松前で捕れたマグロを使ったご飯を頂く。近海物は臭みがなく脂身が旨いので、地味に結構期待していました。出てきたのは刺身・たたき・づけ・心臓の味噌陶板焼き。これにガラメコンブの味噌汁と松前漬け(おお、期せずして地元モノだ!)、ご飯がついて2,050円。これが高いと思うか安いと思うかは見解の分かれるところですが、kyan的には納得価格 とはいえ、そこそこのお値段なので毎回食べるという訳にもいきません

(写真左:マグロ丼。赤身が旨い! 写真右:マグロ心臓の陶板焼き。味噌味で味わい深かったです)

白神岬
 さて、飯を食い終わって再び車を走らせたのは17時頃。白神岬では夕陽を背景に青森側(竜飛岬)が見えました。一昨年の同時期に竜飛岬より北海道を眺めたので、これで両端を制覇したことになります。しかし、Tシャツ一枚という服装故か、外はやたらと寒い。秋といいつつ感覚的にはもう冬の海でした。「キャンプも終焉か~」と若干オセンチな気分に

(写真:水平線の向こうには山らしきものが見えました)


その後は一路国道を北上し、知内で温泉。ナビは途中で道道に案内。「大丈夫か?」と心配するも、幸い普通の舗装道路でした。5分ほどで到着。

知内温泉旅館
入湯料390円を支払って中へ。
風呂は玄関から入って左右に計3箇所あり、構造上毎回着替える必要があります。まずは庭の露天風呂。源泉かけ流しにもかかわらず、こちらは誰もいない。ラッキーと思って入っていると、やたら熱い。道南熱湯伝説は健在 かといって、半身浴でもしようものなら、やぶ蚊の大群にこれでもかというくらい刺されそうだった。入ったり出たりを繰り返している内に疲れてきてさっさと撤退(笑)

(写真左:外観 写真右:庭にある露天風呂。違う時期に来ると快適かも?)

次に内湯その1。こちらは激しく熱い。地元客曰く45℃位だという。ありえない 1分少々で撤退。さらに内湯その2。こちらは温めでのんびり。お客さんは最初に1人いただけで、後は開店休業状態でした。皆さん熱湯大好きなのね…。

その後フロントでフルーツ牛乳を飲んだりしてgdgd。出たのは19時すぎ。

さて温泉の感想ですが。
泉質は非常に濃厚で、さすが開湯800年というだけの事はあります。390円という銭湯並みの価格にも頭が下がります。ただ、「爽快さも良い温泉の条件」と考えるkyan的には、熱い・浴槽が小さい・混雑・やぶ蚊の大群・脱衣所の床があまり綺麗でなかった・自販機の飲料が定価じゃなかった…と落ち着かない要素が盛り沢山で、1回行けばもういいかな、といった感じでした(行った時がたまたま良くなかったかもしれない事は明記しておきます)。

帰宅
その後は国道を北上。函館市内のハセガワストアでやきとり弁当を、森のラッキーピエロでトンカツバーガー(380円)をそれぞれゲット。

(写真:疲労困憊で食べ物の写真を撮り忘れました…)

八雲から高速に乗り、帰宅したのは午前2時すぎのことでした。持ち時間目一杯楽しむのがいつもの事とはいえ、結構疲れましたw
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