道北ソロキャンプ⑥(9/16)

kyan

2010年01月13日 12:21

本日は、中川から天塩経由で初山別まで向かいます。
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9月16日(水)
中川~ピンネシリ~天塩~富士見~初山別
《初山別村みさき台公園キャンプ場 泊》


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道の駅「なかがわ」
9:07起床。
厚い雲に覆われているものの、幸いなことに雨は降っていません。天気予報によるとこの後晴れるらしいので、前途を楽しみにしながら身の回りの物を片付けました。ところで、車内は結露が酷い 視界不良は危険なので拭き取りましたが、狭い車内で体を捻りまくって拭き取っていたので、やたら時間がかかってしまいました。後から考えると、暖房入れて換気すればよかったかな。
 ガラス拭きを一通り終えてさて捺印!というところで土砂降りの雨orz。ええ行きましたよズブ濡れで あっさり捺印。

(写真:館内にはコイン式のマッサージチェアが置いてあるのが、ドライバーのツボを良く心得ているなと感心しました)

 さて売店を眺めていると、真っ先に目に入ったのが木炭。中川木炭製造という会社の木炭が売られていました。重量不明で一袋200円。触ってみるとガサガサした感じで、燃料用というよりは土壌改良用、消し炭のような品質。試しに購入してみました。売店のおばちゃん曰く「1、2年前から製炭はじめた」らしい。しかし、某名簿によると…年間製炭量が30tあり、それなりの規模のようですが…。 ついでに、朝もぎトウキビ(50円)をゲットして出発(9:52)。


(写真:無造作に山積みされてます。この売り方だと、一応燃料用ですよね…)

 雨が降っているため、音威子府回りで移動。ピンネシリまで約1時間の行程です。音威子府付近は曇りでしたが、ピンネシリ方向に進むと再度雨。局地的に降ったりやんだりということでしょうか。なかなか興味深かったです。

道の駅「ピンネシリ」リベンジ


(写真:スタンプの捺印だけして帰りました)

 その後は、天塩まで昨日通った山道を再び。今度は頂上付近で停車して景色を眺めるだけのゆとりがありました。

(写真:今度は晴れている時に来たいところです)

天塩でブランチ
 天塩で製炭している方を訪問するため、同町に再訪。今回の旅の目的の一つでもあります。思えば一昨年の同時期に訪れた際、「次はギョウジャニンニクが旨いGW頃来な!」と言ってくれたにもかかわらず、多忙で結局行けなかったのがずーっと心にひっかかっていました。そこで今回と相成る訳ですが…しかし、腹に何も入れていないのでは補給切れで動けません。そこでしじみ汁リベンジも兼ねて、道の駅でブランチにしました。

(写真:汁の他に、ご飯、生卵と漬け物、それにイカの塩から、なんか海産物っぽい豆腐(小さいの)、それにたらこが一切れついてきます)

今日はシジミ汁がセットになった「立ち寄り定食」(600円)。シジミ汁は、まぁ普通にシジミ汁(苦笑)。別に天塩のシジミだからといって普段食しているものと味が異なることはありませんが、「天塩のシジミ」を食べた満足感が残ります(笑)

 帰りにお土産用として「甘辛味噌」「乾燥シジミ」「マスカットサイダー(3本セット)」を購入(計1520円)。昼時で忙しそうにしている店員を捕まえてシジミの事を尋ねると快く応じてくれた。曰く「①漁期は6月中旬~9月20日まで、②漁期を過ぎると生のシジミは取り扱わない(まぁそりゃそうか)、③鏡沼と天塩川で採れるが、秋口の方がしじみは大きくなる。ただし大きくなるほど味は大味になる」らしい。
 結構満足して道の駅をあとにしました。

職人さん、不在
 前回は道道が工事中のため、やたら迂回して「よくわからない場所にある」というイメージを持ちましたが、今回行ってみるとあっさりわかりました。到着したものの、あいにく不在。行程が不明確だったのであえてアポ取りをしていませんでしたので、やむを得ません。しばらく待ってみましたが戻ってくる気配はなかったので、今回は一筆書き置きしてそのまま先へ進むことにしました。
 国道に戻り、一路南下。次の道の駅を目指します。天塩までくると先程の曇や雨はどこへ行ったのか、綺麗な秋晴れとなっていました。

道の駅「富士見」

 何事も無く到着し、捺印。ちなみにスタンプは上まで登らなくとも下の売店2カ所にも置いてありました。売店にはなぜか北勝水産のチーズホタテなど揃っていて、買いそびれたホタテのヒモをGET(200円)。

(写真:駐車場と本館に高低差があって、駐車場横にプレハブの売店がいくつかあります)

 特にやることもないのでそのまま出発。一路国道232号線(オロロンライン)を南下します。天気が良いので、走っているだけでテンションが上がります(笑) この辺りは先日訪れた道道106号線と同様、真っ直ぐな道路が続くもののアップダウンが激しいですが、それがまた眺望的にはメリハリついて良いです。

 ところで、このように走りやすく眺望のよい区間のため、ライダーや自転車ツーリスト(何とお呼びしたら良いのでしょう…?)も数多く見かけます。そしてそれは今回の旅行においても例外でありません。ただ、今回「お?」と思ったのは、『犬連れでリヤカーを引っ張って旅行してる人がいた』こと。彼は稚内方向に向けて引っ張っていました。最初は地元の回収業者さんかなとも思ったが、どうも雰囲気が違います。それでも「こんな人もいるんだなー」とか思いながら通り過ぎました。なんとなく印象に残ったので、後日「リヤカー 犬 旅行」といったキーワードでググってみると、2007年から手作りのリヤカーで日本一周に挑戦している徳田寿さんのような気がしないでもない。というか多分そう。根拠はコチラの記事
「宗谷岬を目指している」
「今月(掲載は9月)中旬には到達予定」

ドンピシャでは?!
まぁ直接お話した訳ではないので定かではありませんが…こういうカテゴリーもあるんですね。世界は広いなぁ。もっとも、走行中はそんな事なぞ知る由もなく、一瞬で通過。14時頃に目的地「道の駅しょさんべつ」に到着しました。

道の駅「初山別」

サクっと捺印してキャンプ場へ。
まだ誰も張っていなかったので、クラシックでも買おうかと、村の中心部まで出ることにしました。

ビール探しの旅(苦笑)
 ところが、5km程離れた村には売店しかありません。ここで「なんか他の食材も欲しいなー」と欲が出て、20km戻って富士見のセイコマまで戻りました。でも買ったのはクラシック数缶のみ。後から考えると、ビール数缶買うためだけに往復50km近くを走行した訳で、費用対効果を考えると割に合わない不合理な行動でした。
 道中、また犬連れリヤカーマンを追い抜く。一度は上り坂を大変そうに引っ張っていて、もう一度は、路傍で休んでいました。犬は日陰でヘタってました。

初山別キャンプ場
 再び戻ってみると、ちょうど一人のライダーが設営するところでした。早速設営場所を検討。過去2回張っていた下部では草地を鉄板で覆う作業をしていたため、うるさいのと風情がないので除外。そこで過去の訪問では「満席」で張れなかった上部、それも一番手前の利尻富士と日本海沿いの断崖が見えるポイントに設営しました。シーズンを外した平日は張り放題なのが嬉しい。
 ここは芝生がきちんと整備されていて、温泉にも隣接する。そして言わずもがな絶景。こんな素晴らしいキャンプ場が期間外無料というのは信じられない。鏡沼の後だから余計そう思うのでしょうか(苦笑)


設営
 今日は明るい時間からの設営のため、随分と気が楽でした。火熾しは楽しみの一つなので同時作業はせず、まずはテントを張り。がーさんから頂いたテントも、早6泊目、しかもここ数日は連日張っているためか馴染んできました。慣れた手つきで張っていき、20分もあれば完成です。

 ところで、荷物を運び入れていると見慣れない物体が。よくみると猫でした。その後もちょくちょく見かけるので、キャンプ場に居着いているようです。気にせず作業を続けていると近づいてくる。さりとて近づくと離れていく。徐々にヤツのペースに引き込まれていく自分がいました(笑)

(写真:みゃぁと命名。旅人の数だけ名称があることでしょう)

夕陽
 うん。コレですよコレ。
真っ赤な太陽が周囲を照らしつつ沈んでいく。鏡沼みたく「漁協の建物ごしの夕陽」じゃなくてダイレクトプレイ(謎)。

(写真:明るい時期から様子見ながら撮影。照らされた雲もまたイイ感じでした)

これを見るために今回、旅に出たと言っても過言ではありません。って何回目だw 夕陽を肴に炭を熾して飲む酒は、普段では味わえない至福のひとときでした。

(写真:雲にかかったり外れたりしながら、徐々に沈んでいきます。なお、左右の色の違いはカメラ側の補正の有無です)

ちなみに、この時だけ外部のお客さんが何組か。そしてテント組も何組か。みんな目的は同じようです。

(写真:沈む瞬間って四角く見えるのはなぜなんでしょう…)


炭火BBQ!
 夕陽鑑賞と並行して炭火を熾し。いつものように準備。今回は炉に落ちてた炭を適当に投入(後から考えると、あの堅さと全体がオレンジ色に染まる燃え方が備長炭っぽかったです…)。

(写真:天然の炉?! 炭火が目的ではなく過程ならこちらを使っていることでしょう)

ところが、巧く着火せず途中で立ち消えしてしまった。仕方ないので、炭の配置を若干入れ換えて、たきつけをもう2本投入。結局50分位かかって着火。粉炭を入れすぎてうまく燃え広がらなかったのが敗因か。

(写真:本日の火熾しビフォーアフター。真っ白な小丸状の炭が拾ったもの)

 今日のメニューは、
①朝もぎとうきび(50円)
②肉の東洋ジンギスカン(400g/630円)
③殻付きホタテ2枚(正確な価格不明)
④ボイルツブ3個(同)
⑤イカの一夜干し(450円)
⑥椎茸(残り)

実際には「一人分ではやや多いかな」位の量ですが、こうして書き出すと結構なボリュームがありそうですね。食材に華を添えるドリンクは、
①ビール
②白ワイン
③國希酒造「暑寒美人」(甘口の酒)

というチョイス。

(写真左:メニュー全貌 写真右:調理なう)

火が熾きる迄、ただ置いておくのも勿体ないのでいつもトウキビからスタート。毎度のことながら甘い。半分をその場で食べ、残りは翌朝の軽食用に保存。さて、トウキビを焼きながら食べたのは肉の東洋で購入したラムモモ味付け。ラムの中でも珍しいモモ肉を使用した逸品で柔らかい。味付けは和風(醤油が効いてる?)であっさりしていてパクパクと食べれます。個人的には松尾の特上ラムや厚真のスペシャルと良い勝負といったところ。賞味260gしか入っていないため、見た目よりあっさり完食。割高だが、今回のような「お一人様」用にはかえって都合が良かったです。

 ホタテとツブは稚内で仕入れた品ですが、そのまま焼いたのが失敗でした。というのも、砂出しが不十分でどちらもジャリジャリ言います…う~む。特にツブは、いつもの焼きツブセットの、丁寧な下処理には適わないなーと実感。日本酒で頂きました。


 イカの一夜干しは、2日目に北勝水産で仕入れたもの。軽く塩コショウして焼き上げ、マヨネーズ七味醤油で食べました。ただ、元の塩味も捨てがたく、結局はそのまま食べた方が好みでした。ビールでも日本酒でも良く合います(笑)
 旭川で買った椎茸がまだ残ってました。最初は塩だけ振って焼いていましたが、飽きてきたのでアルミホイルで醤油&バターで包み焼きに。これはワイン・日本酒で。同じ食材でも、元の食材自体がおいしければちょっとアクセントを替えてやると飽きずに食べれます。

 ①~⑥を夕陽と共に肴にしつつ独り宴会すること4時間弱。途中、二度ほど炭を補充しましたが、二度目の分は半分くらい余りました。しかし、そろそろ風呂の時間が迫ってきたので片付けをすることに。

談笑
 鍋や食器を洗っている時に、隣にテントを設営したライダーさんと歓談。
 40代と思わしき男性は北海道でのツーリングは初で、横須賀からフェリー中6日の行程で来たらしい。初めての北海道ということで、今回は仲のいいライダー氏と二人で行動しているとのこと。ツーリングが好きというよりバイク好きが高じての旅らしい。「妻子持ちだとなかなか北海道まで出てくることができ」ないそうで、今回は本人曰く「5年越しの夢が実現」したとのこと。この後は利尻島にでも行ってみたいというような話を専ら聞き役に徹していたのだが、それでもあっというまに45分ほど経過。その間にランタンのガスが切れていました(苦笑)

 さすがにさっぱりしてから寝たいので、あわただしく撤収。当初はコンロも片付けるつもりだったが、そんな事をしていては間に合わないので、炭の始末だけに留めます。

温泉、その後就寝まで
温泉は隣接施設の「初山別岬の湯」へ。入浴料500円。21時半まで受付、22時終了とのこと。体を洗い露天風呂で一息ついたら閉館時間が迫ってきて、すぐ着替え。なんだかあわただしかったです(苦笑)
ちなみに、今回の旅行で入った温泉の中では泉質がもっとも好みです。

 戻ってからはしばし星見。
 ここは天文台があるように360℃パノラマで満天の星空を鑑賞できます。夕方はやや雲がかっていたのであまり期待していなかったのですが、夜半に入って風で流されたようで、一面に星空が広がっていました。

 実のところ、kyanは星座やらまつわる話などはよく知りません。聞いても「へー」って程度の関心しかありません。しかし、百聞は一見にしかず。一面広がる星空は、そんなkyanをして息を呑ませてしまう迫力があります。星々の大海を肴に今度は梅酒(笑) こんなことができるのも、キャンプ泊の一つの醍醐味です。

 一通り体を冷ました後は室内に入り、寝っ転がりながら携帯で天気予報やらニュースを見ながらマターリ。明日が最終日だと思うと気が楽です。そんな時に、がーさんから「明日キャンプ行くよー」とメールが入ったが、開催地を聞いて断念(一応、時間と距離は検討。そして絶望w)。

 ところでこの日記は後日執筆しています。本当はこの時間に日記を書いておけば楽なのに…毎度のことですが、昼間は「夜に日記を書こう!」と思うものの、実際に夜になると眠くてその気力が起きません。その時々では色々と思うところがあっても、忘れてしまう事も多いのが残念です。何か書き留めておく手段が必要だなーと感じながら寝入ってしまいました(ぉ

ちなみに、0時段階での室温は14℃。雲がなくなった上に風も若干出てきたため、やや寒い。ここは毛布と湯たんぽに期待して就寝。
(翌日へつづく

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