【考察】ミステリーサークル

kyan

2012年01月10日 19:12

まずはこちらの写真をご覧ください。


キャンプ場の芝生でよくみかける丸い穴。
焦げ跡
いつぞやのキャンプで散歩していた際にみかけましたが、周囲を凝視するとあちこちに…

記事にするほどでもない思ってましたが、「七輪 下敷き」といったキーワードで訪問された方がいらっしゃったので、kyanがやっている事を書いてみます。
七輪は保温性が高いため、外部に漏れる熱量は比較的少な目ですが、それでも何時間か使えば芝生が焦げる程には熱くなります。
見た目も悪いですが、なにより自然への影響は最小限に抑えたいものです。

焦げさせないためにどうするか?
芝生の温度を上昇させない…すなわちコンロと芝生の間を断熱することが肝要です。
問題はその方法。今回は、kyanの軌跡をご紹介します。

その1.七輪と地面の間に隙間を作る(構想のみ)
 例えばBBQコンロのように足がついていれば空気の通り道が生まれますので、焦げは
 発生しにくいです。しかし七輪に足をつけるのは困難です。
 市販品の五徳は高さが不十分なものが多く、断念しました。

その2.ガスレンジフード(2007年~、断念)
 「七輪と地面の間に、不燃性の何かを敷くだけでも全然違うのでは?」と考えて入手。
 ところが、熱伝導が緩やかになるだけで、長時間利用や高温になる際には限定的な効果
 (ないよりはマシという程度)しか得られませんでした。

(写真:レンジフード使用例。焼け石に水でした)

その3.ブロック(2007年~、保留)
 キャンプ場などではブロック(大抵はキャンプ場に置いてあります)を敷いての利用を
 推奨していますが、これは効果がありました。
 今までブロックを敷いて下の芝生が焦げたことはありません。

(写真:ブロック使用例。効果は絶大ですが…)

 難点は、重い・嵩張るため可搬性が乏しいこと。
 キャンプ場では大抵用意されていますが、置いてなければアウトです。それにブロック
 置き場からサイトまでの距離が遠ければ手間と時間がかかります。
 (設営/撤収それぞれ数分の手間ですが、数分の積み重ねがトータルの時間に影響します)
 また、自宅でも導入してみましたが、常置しておけないため面倒になりました。

さて、「手軽に断熱したい」というニーズを追求した結果、次のようになりました。

その4.木の板(2011年~現用
 元は焚き火用に購入した端材で、サイズは縦9cm×横21cm×厚さ4cm
 程度です。これを2個並べ、その上に七輪を置いて使用しています。

(写真:何の変哲もない端材です)

 「こんなんで効果あるの?」と思いましたが、今のところ効果アリです。


(写真:端材使用例。現在では隙間を作っていません)

 手頃な形、大きさ、厚み…そして木なので軽い。
 これなら気軽に持ち運べるので、ブロック探しも不要です。
 低温炭化が心配ですが、今のところ問題ありません。
 (その時は別の端材を用意すればよいですしね)
 今後も継続的に試してみて、動きがあればまたご紹介したいと思います。

なお庭BBQの際には、汚損対策を主眼に2番で紹介したレンジフードを併用しています。
(タイルに灰や炭の破片をこぼさないため)

また、屋内でミニ七輪を使用する際には、付属の杉板や、100均のシリコングリッパーを敷いてます(場合により併用)。今のところ、これで焦げた事は一度もありません。

(写真:ミニ七輪+杉板+シリコングリッパー。これで大丈夫でした)

七輪は外部へ熱が漏れることが相対的に少ないため、ほんのちょっとの工夫で「ミステリーサークル」化は容易に防げます。

この記事を読んでいただいた七輪ファンの皆さまには、ぜひ試みていただきたく。
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