七輪は保温性が高いため、外部に漏れる熱量は比較的少な目ですが、それでも何時間か使えば芝生が焦げる程には熱くなります。
見た目も悪いですが、なにより自然への影響は最小限に抑えたいものです。
焦げさせないためにどうするか?
芝生の温度を上昇させない…すなわち
コンロと芝生の間を断熱することが肝要です。
問題はその方法。今回は、kyanの軌跡をご紹介します。
その1.七輪と地面の間に隙間を作る(構想のみ)
例えばBBQコンロのように足がついていれば空気の通り道が生まれますので、焦げは
発生しにくいです。しかし七輪に足をつけるのは困難です。
市販品の五徳は高さが不十分なものが多く、断念しました。
その2.ガスレンジフード(2007年~、断念)
「七輪と地面の間に、不燃性の何かを敷くだけでも全然違うのでは?」と考えて入手。
ところが、熱伝導が緩やかになるだけで、長時間利用や高温になる際には限定的な効果
(ないよりはマシという程度)しか得られませんでした。
その3.ブロック(2007年~、保留)
キャンプ場などではブロック(大抵はキャンプ場に置いてあります)を敷いての利用を
推奨していますが、これは効果がありました。
今までブロックを敷いて下の芝生が焦げたことはありません。
難点は、
重い・嵩張るため可搬性が乏しいこと。
キャンプ場では大抵用意されていますが、置いてなければアウトです。それにブロック
置き場からサイトまでの距離が遠ければ手間と時間がかかります。
(設営/撤収それぞれ数分の手間ですが、数分の積み重ねがトータルの時間に影響します)
また、自宅でも導入してみましたが、常置しておけないため面倒になりました。
さて、「手軽に断熱したい」というニーズを追求した結果、次のようになりました。
その4.木の板(2011年~
現用)
元は焚き火用に購入した端材で、サイズは縦9cm×横21cm×厚さ4cm
程度です。これを2個並べ、その上に七輪を置いて使用しています。
「こんなんで効果あるの?」と思いましたが、今のところ
効果アリです。
(写真:端材使用例。現在では隙間を作っていません)
手頃な形、大きさ、厚み…そして木なので軽い。
これなら気軽に持ち運べるので、ブロック探しも不要です。
低温炭化が心配ですが、今のところ問題ありません。
(その時は別の端材を用意すればよいですしね)
今後も継続的に試してみて、動きがあればまたご紹介したいと思います。
なお庭BBQの際には、汚損対策を主眼に2番で紹介したレンジフードを併用しています。
(タイルに灰や炭の破片をこぼさないため)
また、屋内でミニ七輪を使用する際には、付属の杉板や、100均のシリコングリッパーを敷いてます(場合により併用)。今のところ、これで焦げた事は一度もありません。
(写真:ミニ七輪+杉板+シリコングリッパー。これで大丈夫でした)
七輪は外部へ熱が漏れることが相対的に少ないため、ほんのちょっとの工夫で「ミステリーサークル」化は容易に防げます。
この記事を読んでいただいた七輪ファンの皆さまには、ぜひ試みていただきたく。