ハイカロ炭 (シナネン)

kyan

2011年11月27日 20:12

本日は、シナネンの「ハイカロ炭」をレビューします。

2010年1月、神奈川トヨタ ぎがうぇぶ(Y!ショッピング)にて892円で購入。
2011年4月より6回(約2.5kg)使用。

シナネンの関連会社製作で、コーヒー豆の挽き滓を固めて焼いた炭です。

(左:バラバラに入っていました 右:注意書きは丁寧に記載されています)

特徴
・45個入=1個あたりの重量は約70gです。
・ビニル袋に包まれて箱詰めされています。
・着火剤入り

 最近では珍しい着火剤入りです。
 おが屑をロウで固めたと思わしき着火剤が3個入っていました。

(画像:付属着火剤)

性能
・着火時間
 19~35分(放置してたため正確には不明)
・持続時間
 1.5時間程度ですが、焼き物に適しているのは1時間強といったところです。

よいところ
・均一の大きさ
 均等にカットされているため、チャコールブリケットのように
 個数で火力調整の計算可能です。ダッチオーブンの上火調整に便利です。

(左:均一にカットされています 右:1片あたり約70gでした)

・着火時に悪臭を出さない
 よくある「酸っぱい臭い」は出さないのは◎。
 庭BBQの際にご近所へ迷惑をかけることもなさそうで、評価しています。

気になるところ
・価格
 キロ単価300円は中国産なら備長炭に手が届きますが、
 ハイカロ炭は持続時間よりおそらく黒炭であると考えると、
 性能比ではちょっとお高いかな、という印象です。
 ※価格はオガ備長炭(白炭)>オガ炭(黒炭)

・持続時間
 1~1.5時間位(6回試行した平均)と、ちょっと短めです。
 おそらく黒炭焼きと考えられます。

どちらともいえないところ

・灰は多め
 一般的なオガ炭と同等ですが、通常の木炭と比較すると多めでした。

(写真:原型を保ったまま鎮火。バラすとそれなりの灰量がありました)

・輪っか(真ん中の空洞部分)が大きい
 実際の重量以上に容積があります。
 持ち運びに支障をきたすほどではありませんが、均一に作れる工業製品であれば、
 もう少しコンパクトに作ってもよかったかなと思いました。
 反面、空気の流れがよいため着火性能には好影響です。

(写真:着火後数分で底部着火した状態)

感想
コーヒーの引き滓から製炭したという、ちょっと変わり種の木炭。
環境にやさしい現代的な炭といえますが、残念ながらコーヒーの香りはしませんでした

「爆ぜない」「臭わない」といったオガ炭共通の特徴を備えていますが、「ハイカロ炭」という名称とは裏腹に火持ちがよくないのは残念なところです。

総じて大きな不満はないものの、他のオガ炭と比べてコストパフォーマンスが落ちるため、使うシーンを選ぶという印象です。

残念なのは、販売元の姿勢。
良い製品でも販売先がほとんど見当たりません。
ネットで確認したところ、通販とキャンプ場で数件の取り扱いのみでした。
シナネンのHPを見ると、関連会社(イシネン栃木ブリケット)で製造しているようです。
シナネンさんにはコスト面を含めてもう少し頑張ってもらいたいところです。

総評:
一定の品質は確保しているので、BBQの際には好適



(左:着火19分後の状態。煮物や鍋にはよい状態です)

(左:焼き物に適した状態です 右:火力は強いですが、そろそろ継ぎ足し時期です)




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