2010年01月01日
EX-777XPの明るさを検証してみました
新年明けましておめでとうございます!
今日は更新をしないつもりでしたが、「一年の計は元旦にあり」という言葉を思い出し、更新することにしました
ということで、本日はEX-777XPレビューの続編として、「明るさ」について書いてみます。
今日は更新をしないつもりでしたが、「一年の計は元旦にあり」という言葉を思い出し、更新することにしました
ということで、本日はEX-777XPレビューの続編として、「明るさ」について書いてみます。
(EX-777XPの総評はコチラです)
(電池の持ちについて検証した記事はコチラです)
(ランニングコストついて検証した記事はコチラです)
(電池アダプタのレビュー記事はコチラです)
(電池蓋をパーツとして取り寄せた記事はコチラです)
(電池の持ちについて検証した記事はコチラです)
(ランニングコストついて検証した記事はコチラです)
(電池アダプタのレビュー記事はコチラです)
(電池蓋をパーツとして取り寄せた記事はコチラです)
はじめに
明るさは、求める光量や感じ方に個人差がある事や周囲の状況によって満足度が変わるため、レビューでは判りづらい要素です。そこで、今回は「宴会目的で大きいテントで使用」「外で使用」「ソロ目的の小さいテントや外で使用」「車中泊」と、目的や照らす空間別に分けて考えてみます。
明るさの基準について
kyanの基準は、「七輪で肉の焼け具合が見えるか?」です。「明らかに明るい」とは、「眩しくて電球を直視できない(視ると残像が残る)」場合を、一方「明らかに暗い」とは、「内部のLED電球がはっきり見える」状態をさすものとします。
実際に照らしてみる
その1:部屋で照らしてみました
写真左は新品のアルカリ乾電池、右では充電したてのニッケル水素充電池で駆動させたものです。左側の方が若干明るく、照らせる空間が多いです(撮影位置が若干ずれているため、比較しにくくてすみません…)。これは初期電圧の違いが如実に現れたものですが、実際にはすぐに電圧が下がるため、この明るさはたいして持ちません。
その2:宴会目的で大きいテントで使用
kyanの手持ちのテントはコレで、宴会で使用する前室の広さは210cm×270cm×195cm、照らす容積はおよそ11立方メートルとなります。
この場合でも十分明るく、テント内で文字を読めますし肉の焼け具合がわかる位の光量はあります。ただ、端は暗くなりがちで全体をカバーするにはやや力不足なのと、満足できる光量を得るためにはHighモードでの使用がメインとなりますが、電力消費量も激しいため、明るさを維持できるのは最初の内だけ。あとは微妙に暗くなります。
その3:外で使用
外は壁がないため、光が拡散します。
手元を照らす照明としてはそれなりに有意義ですが、空間を満遍なく照らす用途としては力不足です。複数のランタンなりメインとして別のランタンが必要だと感じました。ちなみに、周りから光が射し込んでこない真っ暗な山中で使ってみると、薄くではありますが、全般に照らせるだけの明るさはありました。
(写真左:ミニ七輪でソロBBQのもの。ある程度近づければ焼け具合まで見えます。 写真右:道北ソロキャンのもの。新しい電池を入れた直後だったので大変明るかったです。コレくらいなら実用的かな)
その4:ソロ用の小さいテント内で使用
kyanの手持ちのテントはコレの何世代か前で、室内で使用する前室の広さは170cm×170cm×120cm、照らす容積はおよそ3.5立方メートルとなります。
ミニテント内では十分に全体を照らせる明るさがあり、Highモードでは眩しいくらいでした。照らされる容積が大テントの1/3程度しかないため、そりゃそうなのですが。
その5:車中泊で使用
kyanの場合、室内空間は180cm×138cm×126.5cm、照らす容積はおよそ3.15立方メートルとなります。
(写真:道の駅スタンプラリー参加時に撮影。車側にフックがないので、助手席と天井の間に挟み込んで使用しました)
車内でも十分な明るさで、専らLowモードで使っています。ただ、車内の場合は満遍なく照らせる場所に置けるかどうかで苦労しました。車側に引っかけるフックがあればよかったのですが。ちなみに車の中では焼肉しないので、「肉が焼けたかどうか」という基準は採用していません
アルカリ乾電池とニッケル水素充電池、どちらが明るいか
先に結論から申し上げれば、どちらを使っても大差ないです。
EX-777XPはオーバードライブ方式(=明るさは電圧に比例)のため、単純に考えると4.5Vで駆動するアルカリ乾電池の方が明るい…のですが、実際にはそうはいきません。といいますのも、こうした初期電圧が電力が尽きる瞬間まで維持される訳ではないからです。ただ、乾電池も充電池もメーカーによる違いや個体差が大きいため、一律にどっちが良いとは申し上げられません。
ちなみに、電池の放電特性に興味を持たれた方は気の迷いさんのページに、実験結果と共に詳しく掲載されていますので、そちらを参照されると良いでしょう。
kyanはどうしているかといいますと、「その時の気分で決めています」。電池に煩わされたくないような場合は単一アルカリ乾電池を使いますし、ソロや車中泊の際には単三ニッケル水素充電池にスペーサーを装着して使用しています。
他のランタンと比較してみて
ガスランタン(ST-233-メーカー説明で230W/660lx相当)やBF-126(13Wツイン蛍光灯使用で300lx相当)と比べると、広い空間では灯りに広がりがなく、心持ち暗いです。
《送料無料》《代引料無料》 SOTO 虫の寄りにくいランタン ST-233
パナソニック【防災、アウトドアに】13W蛍光灯ランタン(単1電池8個用)BF-126★
総合評価
車内やソロテント内の空間を明るくする能力は十二分に備えていますが、大きなテントや暗闇を満足に照らす能力を十分に有するかは微妙です。
kyanの場合、中心点がいくら明るくても、肉の焼け具合がわかりにくければあまり意味を成さないので、その意味では、局地的には明るくても、空間全体を灯すに必要な絶対的な光量が今一歩の本品は、メインランタンとしての使用は難しいと感じました(中には複数個運用されてる方がいらっしゃいますが、もう一台買おうかな…??)。
事前にあちこちのレビューを見て期待しすぎたかもしれませんが、やや拍子抜けした感があります。このサイズのランタンとしては明るいし扱い易い点が高評価につながっている反面、大型のランタン(ガソリンなりガス)と比べると絶対的な光量では及ばないため、ソロ使用や車中泊ならともかく、ファミキャンや宴会での使用なら使い分けが必要でしょう。
EX-777XPの良さは「明るさ」の絶対量にあるのではなく、類似製品との相対的な「明るさ」や電池式のメリットである扱いやすさ、そしてLEDを採用した省電力化にあるように思います。
次回は「電池のもち」について書きます。
明るさは、求める光量や感じ方に個人差がある事や周囲の状況によって満足度が変わるため、レビューでは判りづらい要素です。そこで、今回は「宴会目的で大きいテントで使用」「外で使用」「ソロ目的の小さいテントや外で使用」「車中泊」と、目的や照らす空間別に分けて考えてみます。
明るさの基準について
kyanの基準は、「七輪で肉の焼け具合が見えるか?」です。「明らかに明るい」とは、「眩しくて電球を直視できない(視ると残像が残る)」場合を、一方「明らかに暗い」とは、「内部のLED電球がはっきり見える」状態をさすものとします。
実際に照らしてみる
その1:部屋で照らしてみました
その2:宴会目的で大きいテントで使用
kyanの手持ちのテントはコレで、宴会で使用する前室の広さは210cm×270cm×195cm、照らす容積はおよそ11立方メートルとなります。
(写真:電池がヘタっている時の写真しかありませんでした なお、写真はフラッシュを焚かずに撮影し、見た感じになるよう明るさ補正をかけたものです)
この場合でも十分明るく、テント内で文字を読めますし肉の焼け具合がわかる位の光量はあります。ただ、端は暗くなりがちで全体をカバーするにはやや力不足なのと、満足できる光量を得るためにはHighモードでの使用がメインとなりますが、電力消費量も激しいため、明るさを維持できるのは最初の内だけ。あとは微妙に暗くなります。
その3:外で使用
外は壁がないため、光が拡散します。
手元を照らす照明としてはそれなりに有意義ですが、空間を満遍なく照らす用途としては力不足です。複数のランタンなりメインとして別のランタンが必要だと感じました。ちなみに、周りから光が射し込んでこない真っ暗な山中で使ってみると、薄くではありますが、全般に照らせるだけの明るさはありました。
その4:ソロ用の小さいテント内で使用
kyanの手持ちのテントはコレの何世代か前で、室内で使用する前室の広さは170cm×170cm×120cm、照らす容積はおよそ3.5立方メートルとなります。
ミニテント内では十分に全体を照らせる明るさがあり、Highモードでは眩しいくらいでした。照らされる容積が大テントの1/3程度しかないため、そりゃそうなのですが。
(写真:道北ソロキャン時のもの。この位の空間を照らすならば、十分以上の性能を有しています)
その5:車中泊で使用
kyanの場合、室内空間は180cm×138cm×126.5cm、照らす容積はおよそ3.15立方メートルとなります。
(写真:道の駅スタンプラリー参加時に撮影。車側にフックがないので、助手席と天井の間に挟み込んで使用しました)
車内でも十分な明るさで、専らLowモードで使っています。ただ、車内の場合は満遍なく照らせる場所に置けるかどうかで苦労しました。車側に引っかけるフックがあればよかったのですが。ちなみに車の中では焼肉しないので、「肉が焼けたかどうか」という基準は採用していません
アルカリ乾電池とニッケル水素充電池、どちらが明るいか
先に結論から申し上げれば、どちらを使っても大差ないです。
EX-777XPはオーバードライブ方式(=明るさは電圧に比例)のため、単純に考えると4.5Vで駆動するアルカリ乾電池の方が明るい…のですが、実際にはそうはいきません。といいますのも、こうした初期電圧が電力が尽きる瞬間まで維持される訳ではないからです。ただ、乾電池も充電池もメーカーによる違いや個体差が大きいため、一律にどっちが良いとは申し上げられません。
ちなみに、電池の放電特性に興味を持たれた方は気の迷いさんのページに、実験結果と共に詳しく掲載されていますので、そちらを参照されると良いでしょう。
kyanはどうしているかといいますと、「その時の気分で決めています」。電池に煩わされたくないような場合は単一アルカリ乾電池を使いますし、ソロや車中泊の際には単三ニッケル水素充電池にスペーサーを装着して使用しています。
他のランタンと比較してみて
ガスランタン(ST-233-メーカー説明で230W/660lx相当)やBF-126(13Wツイン蛍光灯使用で300lx相当)と比べると、広い空間では灯りに広がりがなく、心持ち暗いです。
《送料無料》《代引料無料》 SOTO 虫の寄りにくいランタン ST-233
パナソニック【防災、アウトドアに】13W蛍光灯ランタン(単1電池8個用)BF-126★
総合評価
車内やソロテント内の空間を明るくする能力は十二分に備えていますが、大きなテントや暗闇を満足に照らす能力を十分に有するかは微妙です。
kyanの場合、中心点がいくら明るくても、肉の焼け具合がわかりにくければあまり意味を成さないので、その意味では、局地的には明るくても、空間全体を灯すに必要な絶対的な光量が今一歩の本品は、メインランタンとしての使用は難しいと感じました(中には複数個運用されてる方がいらっしゃいますが、もう一台買おうかな…??)。
事前にあちこちのレビューを見て期待しすぎたかもしれませんが、やや拍子抜けした感があります。このサイズのランタンとしては明るいし扱い易い点が高評価につながっている反面、大型のランタン(ガソリンなりガス)と比べると絶対的な光量では及ばないため、ソロ使用や車中泊ならともかく、ファミキャンや宴会での使用なら使い分けが必要でしょう。
EX-777XPの良さは「明るさ」の絶対量にあるのではなく、類似製品との相対的な「明るさ」や電池式のメリットである扱いやすさ、そしてLEDを採用した省電力化にあるように思います。
次回は「電池のもち」について書きます。
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。